【不登校】高校編

子供の頃から学校になじめず、つらい思いをしてきた私は、今でも『学校』というものの存在に苦しめられている子供や若者たちの事を考えると胸が苦しくなります。
昔は「登校拒否」、今は「不登校」といって問題視されますが、私に言わせれば、学校に適応している子の方がむしろ問題なのではないかとさえ思うほどに学校という場は異常な世界です。
学校になど行かなければ良いのですが、現実のこの社会は学歴社会なので学校に行かないという選択を実行するのはなかなか難しいですよね。
《3月に中学校を卒業して4月から全日制高校に通い、その高校を3年間通って卒業する》というコースは戦後から今まで長らく《信仰》され続けていますが、実際には別のコースも存在しています。このエントリーでは、私のように学校に馴染めない人、学校と相性の悪い人、学校に行きたくない人が、それでもこの学歴社会を生きていく時にどういった有効な制度があるのかについて、『高等学校卒業程度認定試験』と『通信制高校』に分けて書いてみようと思います。


高等学校卒業程度認定試験

高校に行かず(卒業せず)に大学や短大もしくは専門学校に進学する方法というのがあります。それが『高等学校卒業程度認定試験 』(高卒認定)(旧・大学入学資格検定(大検))です。
文部科学省 : 高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定)
この試験を受けて合格すれば、高校卒業者と同じように大学入学資格を得られます。
試験の科目は、全6教科の中の3教科が科目選択式で科目選択の組み合わせによって8科目から10科目になるようです。自分が選択した科目の試験を受けてすべて合格点を取ることで試験合格になります。
もし、いくつかの科目で合格点に達することができず試験が不合格になってしまったとしても、合格点に達した科目はそのまま科目別の合格扱いになるため、また別の回に合格点に達しなかった科目だけを受けて合格点を取れば試験合格となるようです。試験は毎年2回行われますから、初めから複数回試験を受けるつもりで数科目ずつ分けて合格点を取っていくという作戦も良いかもしれませんね。
受験資格は「受験しようとする試験の日が属する年度の終わりまでに満16歳以上になる人」とあるので、何月何日生まれであろうと中学校を卒業した年の1回目の試験から受ける事ができるようになります。年齢の上限はありません。

高校はほぼ中学校と同じシステムなので、中学を卒業してまた3年間学校に通うという事が耐えられないという人や、高校に入学してみたものの途中で行くことができなくなってしまった人が、それでも将来、大学か短大か専門学校に行きたいという場合に有効な資格です。また、職に就くにしても、学歴が「〇〇中学卒業」で終わってしまうよりも、その後にこの試験に合格して「高等学校卒業程度認定試験合格」とした方が有利になる場合も多いかと思います。資格を取得する場合も同じでしょう。
また、日本の大学や専門学校は一部を除き基本的には日本の高校を卒業している事を入学資格の条件にしているため、海外の学校を卒業した人が日本の大学に入学するためにこの試験を受けるという事もあるようです。
さらには、現状、学校によっては学問の場とはいいがたい状況になっているため、戦略的にあえて学校には行かずに、独学(自主学習)や塾/予備校/家庭教師などで時間を有効に勉強に充てて学力を付け、この試験を受けて高偏差値大学を受験する人もいるようです。


通信制高校

あたりまえの話ではあるのですが、「高校を卒業する」(高校卒業資格を得る) ためには学校教育法上の『高等学校』(1条校) に入学して卒業要件をすべてクリアして卒業する以外ありません。しかし、いわゆる一般的な高校(全日制高校)を回避して『通信制高校』に入学(もしくは転校/編入)して卒業するというコースがあります。
法律で決められている高校の卒業要件は「3年以上の在籍」と「74単位以上の取得」なのですが、全日制高校のような学校生活を送らない通信制の場合は「スクーリング」と「特別活動30単位(1単位50分)以上の取得」で学習指導要領を補っているようです。
通信制高校は全日制高校に比べて学校というシステム(もしくは文化)に拘束される割合が低いので、完全に『学校』を回避することはできなくても、時間的にも精神的にもかなり自分の自由(身(心)の安全)を確保したまま卒業する事ができます。
参考までに、全国もしくは広域で拠点展開している(私立の場合《学区》に縛られないため)いくつかの私立の単位制通信制高校のホームページへのリンクを貼っておきます。

N高等学校 本校 : 沖縄県うるま市

鹿島学園高等学校 本校 : 茨城県鹿嶋市

鹿島朝日高等学校 本校 : 岡山県岡山市

鹿島山北高等学校 本校 : 神奈川県山北町

松陰高等学校 本校 : 山口県岩国市

第一学院高等学校 本校 : 茨城県高萩市 / 兵庫県養父市

ルネサンス高等学校 本校 : 茨城県大子町

ルネサンス豊田高等学校 本校 : 愛知県豊田市

ルネサンス大阪高等学校 本校 : 大阪府大阪市

わせがく高等学校 本校 : 千葉県多古町

クラーク記念国際高等学校 本校 : 北海道深川市

あずさ第一高等学校 本校 : 千葉県野田市

翔洋学園高等学校 本校 : 茨城県日立市

精華学園高等学校 本校 : 山口県山口市

ヒューマンキャンパス高等学校 本校 : 沖縄県名護市

北海道芸術高等学校 本校 : 北海道仁木町

八洲学園高等学校 本校/分校 : 大阪府堺市 / 大阪府大阪市 / 神奈川県横浜市

全国に存在する通信制高校のほんの一部ですが、上リンク先の学校は日本全国もしくは比較的広範囲からの入学を受け入れている学校で、「キャンパス」や「学習センター」という名前で複数の学習拠点を多地域に展開しています。通信制学習を補助するための授業の他、入学や卒業や各種手続きなどが自宅から最も近いキャンパスや学習センターでほとんど行えるはずなので、自宅から学校の本校が遠くても大きな不都合はありませんし、キャンパスや学習センターが自宅から通える範囲にあれば『通学コース』を選択する事もできます。例えば北海道に住む生徒が沖縄に本校がある通信制高校に入学して卒業する事がごく普通に可能なわけです。
ただしちょっと注意が必要なのは、学校や選ぶコースによっては「集中スクーリング」と言って、年に1回ほど(学校や選択するコースによって異なる)本校の近くに宿を取るなどして4泊5日程度(学校や選択するコースによって異なる)の泊まり込みの集中学習や試験を受ける事を必修としている学校がかなり多いという事です。そうなると自宅から本校までの距離によっては大きな負担になり得ます、本校が交通の便の悪い場所にある学校も多いですし。ただこれは一般的な全日制高校で行われる修学旅行の代替的な行事として学校側は行っている感じですね。これは学校のサイトを見るだけではわかりずらい場合もあるので、資料請求をしたり、電話で問い合わせたり、説明会や相談会に出席するなどしてしっかり確認しておきましょう。
学費の捻出が困難と思われる場合は『高等学校等就学支援金制度』などの公的制度をすみやかに利用しましょう。
文部科学省 : 高校生等への修学支援

そして通信制高校と紛らわしいのですが、『サポート校』という物も多く存在しています。
サポート校も「高等学院」や「高等部」などと名乗っているためややこしいのですが、学校教育法で定められた『学校』ではありません。なのでサポート校だけを卒業しても『高校卒業』にはなりません。しかしサポート校は必ず通信制高校と提携していて、サポート校に入学するときに通信制高校にも同時に入学し、高校の卒業要件を満たす事で通信制高校と同時にサポート校を卒業するという仕組みです。なので法律上卒業する学校は、サポート校の〇〇高等学院(もしくは高等部)ではなく、提携する通信制高校の方になります。
ただ、通信制高校自体にも多数の『キャンパス』や『学習センター』を用意して『通学コース』を選択することができる学校が多くある中で、より多く費用がかかってしまうサポート校の存在に疑問を感じる部分もあります。それでもサポート校にはそれぞれに独自の特色がありますから調べてみてもいいかもしれません。また、通信制高校によってはサポート校と提携する事によって自校の「キャンパス」や「学習センター」としている学校もあるようです。
ちなみに私は通信制高校を卒業しているのですが、当時はサポート校というものはありませんでした。
参考までにいくつかのサポート校と、そのサポート校と提携している通信制高校のホームページへのリンクを貼っておきます。

ゼロ高等学院 提携校 : 鹿島山北高等学校 本校 : 神奈川県山北町

トライ式高等学院 提携校 : 鹿島学園高等学校 本校 : 茨城県鹿嶋市 / 日本航空高等学院 本校 : 山梨県甲斐市 / 高松中央高等学校 本校 : 香川県高松市 / ルネサンス高等学校 本校 : 茨城県大子町 / 鹿島朝日高等学校 本校 : 岡山県岡山市

中央高等学院 提携校 : 中央国際高等学校 本校 : 千葉県御宿町

バンタン高等学院 提携校 : N高等学校 本校 : 沖縄県うるま市

KTCおおぞら高等学院 提携校 : 屋久島おおぞら高等学校 本校 : 鹿児島県屋久島町

WILL学園 提携校 : 翔洋学園高等学校 本校 : 茨城県日立市

以上、義務教育終了後の「全日制高校に入学」以外の現実的なコースについて私なりに調べた事をまとめてみました。誰かのお役に立てたら幸いです。


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