「前払い」と「即時払い」と「後払い」

支払い方法による、お店への支払いと自分の元からお金が離れる時間差の種類

お金の支払いはその支払い方法によって、その場で支払いをした時点と、実際に自分のお金が財布や口座からその金額分失われる時点の間にそれぞれ違う時間差があります。
一般的には『ローン』での支払いによって実際の支払いを後回しにするという事ぐらいしか意識しませんが、支払いの時間差というのは以下の3種類があります。

【前払い】:『定期券』『商品券』『交通系電子マネー』『流通系電子マネー』『ブランドプリペイド』『QRコード』

【即時払い】:『現金』『J-Debit』『ブランドデビット』

【後払い】:『ローン』『口座振替』『クレジットカード』『ポストペイ式電子マネー』

前もってお金を払って購入しておく『定期券』や『商品券』、その場でお金を支払う『現金』、借りたお金で支払いをしてそのあと分割で返済していく『ローン』や、金額が決まって以降に銀行口座から引き落とされる『口座振替』などは特に説明するまでもないと思います。
しかし昨今では、以前から使われてきたクレジットカードの他に新しいタイプの決済サービスも次々に登場しています。クレジットカードにしろ、新しい電子マネーやQRコード決済にしろ、支払いをしたその時点で支払った金額がお店に入金されるか、もしくは入金が確定されるという事は変わらないのですが、上記のように自分のお金を実際に支払うタイミングに違いがあります。
そこでこのエントリーではキャッシュレス決済でのお店での支払いと、自分のお金を実際に支払うタイミングの違いを『前払い(電子通貨事前購入方式)』『即時払い(即時口座引き落とし方式)』『後払い(事後返済方式)』とに分けて書いてみようと思います。


● 前払い (電子通貨事前購入方式)

支払いに使える券を前もってその金額分のお金を払って購入する『商品券』『ギフトカード』や、鉄道やバスなどの乗車料金を一定期間分まとめて先に支払っておく『定期券』などは以前から普及しています。
そして昨今の電子マネーやQRコード決済は、カードやスマートフォンのアプリに何度でもチャージして利用する新しい【前払い】で、《電子通貨事前購入方式》によって行われる決済です。
支払いに使用する電子通貨を事前に購入(チャージ) しておき、支払いの時に、すでに購入済みの電子通貨で支払いをします。
電子通貨の購入(チャージ) にクレジットカードを使用する事ができる物も多いので、電子通貨をクレジットカードで購入すれば、前払いを後払いするという事になります。ややこしいですが。
日本国内で「電子マネー」や「モバイル決済」と言われているキャッシュレス決済サービスの多くがこの方式を採用しているのでかなり一般的なキャッシュレス方式になっています。
チャージされた残高の有効期限は各サービスによって違いますが、原則として無期限だったり、あっても5~10年で、1度でもチャージか支払いに使えばその度に数年単位で延長されたりするので、普通に利用していれば期限切れで失効する事はないと思います。チャージしてあった電子マネーを2~3年後に支払いに使うなどという事もあり得ます。

前払い決済サービスをカテゴリー別に整理し、サイトへのリンクをいくつか貼っておきます。


〇 交通系電子マネー

相互利用可能なこれら9種の他にも日本の各地方にローカルで多くのカードが発行されています。

Kitaca Suica PASMO

manaca TOICA  ICOCA

SUGOCA nimoca はやかけん


〇 流通系電子マネー

地域によって違いはあると思いますが、流通系電子マネーが使えるお店であれば交通系電子マネーも使える場合が多いので、交通系があれば十分な気もしますが、お店によってそれぞれにお得な点が違うので自分に合った電子マネーを見つけると良いと思います。

nanaco WAON 楽天Edy


〇 ブランドプリペイド

『VISA』『Mastercard』『JCB』といった国際決済ブランドと提携し、ネットショップなどでも使える汎用性の高い決済カードです。代表的なブランドプリペイドカードのサイトへのリンクを貼っておきます。

バンドルカード Kyash LINE Pay カード

三井住友プリペイドカード セゾンプリペイドカード


〇 QRコード決済

ここ最近多くのQRコード決済サービスが続々と登場していますが、いったい何種類のQRコード決済サービスがあるのか捕捉できない状況です。多くの物が淘汰されると思いますが、現時点で汎用性が高いと思われるサービスのサイトへのリンクを貼っておきます。

PayPay
 LINE Pay 楽天ペイ

d払い メルペイ au PAY

多くの企業が色々な前払い方式のキャッシュレス決済サービスを出していてバラエティー豊かではありますが、上げていくとキリがないので私が目に付いたものだけをピックアップしてみました。


● 即時払い (即時口座引き落とし方式)

【即時払い】と言えば、物々交換の次に歴史があり、誰でも知っていて最も普及している「現金払い」があるのですが、説明するまでもないので、ここでは新しいキャッシュレス決済について説明します。
決済カードを使って支払いをしたその時点で支払い分の料金が自身の銀行口座の残高から引き落とされるのが現金を使わない【即時払い】です。《即時口座引き落とし方式》によって行われる決済です。
海外では『デビットカード』としてクレジットカードと共に一般的に使われているようですが、日本ではあまり一般的ではありません。
日本の即時払いのキャッシュレス決済は、『J-Debit(ジェイデビット)』『ブランドデビット』という2つのシステムがあります。


〇 J-Debit(ジェイデビット)

日本の独自仕様として2000年に開始されたサービス。銀行口座のキャッシュカードで支払いができるので利用しやすいサービスですが、使えるお店が限定的な事と、「キャッシュカードは現金を下ろす物」という一般認識が強いため普及とは言い難い状況です。
日本では「デビットカード」というとこのサービスで使われるシステムの事になります。

J-Debit


〇 ブランドデビット

『VISA』『Mastercard』『JCB』といったクレジットカードで有名な国際ブランドによる決済サービスを付帯したキャッシュカードです。『J-Debit』と区別して「ブランドデビット」と言われています。
ここ数年で多くの銀行がこのブランドデビットを発行し始めた事と、汎用性の高いブランドでの決済になるため J-Debit よりも使えるお店が多い事で、海外同様にブランドデビットによる決済も徐々に浸透してくるかもしれません。
ブランドデビットでの決済は J-Debit と違ってクレジットカードと同じ大手のブランドでの決済になるため、店員に聞かれた場合は「クレジットカード」であると伝えた方がスムーズに事が運ぶというのがややこしいところです。

VISA : デビットカード

JCB : デビットカード

Mastercard : デビットカード


● 後払い (事後返済方式)

キャッシュレス決済の中でもっとも古くからある支払い方法が【後払い】で、クレジットカードとして今でも一番有名なキャッシュレス決済だと思います。《事後返済方式》によって行われる決済で、『ローン』と基本的には同じ方式です。最近の電子マネーの中にもこの方式を取り入れている物があります。
クレジットカードによる決済は、支払い時には自身はお金を支払わず、カードを介してクレジットカードを発行する企業が本人の代わりに料金を支払い、後から1か月分の支払い総額を返済するという方式です。
支払いにクレジットカードを使用してから返済期日までの期間はクレジットカードを発行する企業によって若干異なっていて、日にちが近い所では締め切り日から支払い日まで22日、離れた所だと1か月を超える所などがあります。


〇 クレジットカード

国内の多くの銀行、信販会社、小売企業、通信会社、鉄道会社などが系列のクレジットカード会社から、もしくは提携するクレジットカード会社からカードを発行しています。電子マネーのSuicaを搭載したビューカードやnanacoを搭載したセブンカードプラスなど、電子マネー搭載型のカードや、スマートフォンの決済アプリに登録する事でモバイル決済を可能とするカードもあります。
無数にあるクレジットカードのほんの一例のリンクを貼っておきます。

三井住友カード JCBカード セゾンカード

ビューカード JACCSカード イオンカード

セブンカードプラス ポケットカード ライフカード


〇 ポストペイ式電子マネー

電子マネーと言われる決済サービスの中にも一部、後払いに使えるものがあります。
PiTaPa は関西エリアの交通系電子マネーで、クレジットカードの国際ブランド以外で唯一単独での後払いができるけっこう特殊な決済ブランドです。事後返済方式なので申し込み時にはクレジットカードと同様の審査があります。
iD と QUICPay は単独では使う事ができず、VISA, Mastercard, JCB のクレジットカード、もしくはデビットカードやプリペイドカードとの組み合わせで使う決済サービスです。

PiTaPa iD QUICPay


まとめ

現在、日本ではカードにしろスマートフォンのアプリケーションにしろ、多くの企業によって多種多様なキャッシュレス決済サービスが提供されていますが、《支払い》の時と《実際にその金額が自分の元(財布, 銀行口座など) から離れる》時の時間の差という点はあまり意識されていない感じがします。以上のように《前払い》《即時払い》《後払い》といったお金の支払い時差に着目して決済サービスを見てみるのも面白いと思います。


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