お金の知識【借りる】

前回のエントリーでお金の使い方について『稼ぐ』『払う』『貯める』『増やす』と書きましたが、実はこの他にもう一つ『借りる』というお金の使い方があります。
『稼ぐ』『払う』『貯める』がわかりやすいものであるのに対して『増やす』というのが少しわかりづらいのですが、『借りる』はさらに難しいのでこのエントリーに分けて書く事にしました。

『借りる』の真価

『借りる』が難しい?と思う人も多いと思います。借りるという表面上の行為自体は多くの人が理解していると思いますが、その実この行為の意味や価値をしっかりと理解している人は多くはない気がします。実は私もこの『借りる』というお金の使い方の本当の意味や価値を理解できたのは『増やす』という事をある程度理解できてからです。

○ 知識と行動が生む利益

つい最近までの私がそうだったのですが、『借りる』とはお金に困っている場合に行うものだと考えている人が少なくないかもしれません。しかし、この『借りる』が価値を発揮するのはお金を増やそうとする時なんですね。
自分が今持っているお金では行えない投資 (事業なども含む) をするためにお金を借りて投資を行い利益を出してお金を増やしていく。
例えば、1,000万円借りて100万円の利益を生み出し、50万円の利子を付けて1,050万円返済すれば50万円お金を得られるという事ですね、わかりやすく単純化して言うと。
また、お金は払ってしまえばその払った金額分が自分の手元から失われてしまいます。住宅を現金一括払いで買えるほど高い経済力を持っている人でも、あえて低金利の住宅ローンを借りて住宅を買って、自分のお金は投資や商売に回して利益を出すというお金の使い方をしている人が多いようです。借りたお金の返済に上乗せされる利子よりも、お金を使って生み出す利益の方が多ければその差額分が儲かるわけですね。
お金の使い方を知っている経済力の高い人達は、借りたお金で住宅などを購入して自分の手持ちの資産は投資や商売に使って利益を出したりするわけです。

○ お金のない時に『借りる』は使えない

「お金がなくて生活に困ってお金を借りる」とか「欲しい物があるけどお金が足りないからお金を借りる」というのは、借りたお金を生活費や商品購入ですぐに支払ってしまううえに、借りた金額に利子を上乗せして返さなければならないのでさらにお金がなくなってしまいます。
お金がなくて生活に困るのなら節約しつつ働いて稼ぐか、それが困難な場合は国の保護に頼るしかありません。欲しい物があっても自分の経済力で買えないのなら収入を上げるか我慢するしかありません。どちらも『借りる』の出番はないんですよね。『借りる』は経済力のある人がお金を増やすため、お金を稼ぐためのお金の使い方なんです本当は。

お金がない ⇨『稼ぐ』そしてできれば『貯める』

お金が少しある ⇨『増やす』

お金がたくさんある ⇨『借りる』そしてさらに『増やす』

○ 誠実さが生む信用

そして、『借りる』は《もらう》でも《盗む》でも《騙し取る》でもありません。借りたお金はその金額にお礼 (利子) を付けて貸主に返すという事を前提として考える事ができている人との間でのみ成立する取引です。『借りる』には「返済」がセットされています。しかし、返さない人、返せない人というのが世の中にはいるので、返済という行為に価値が発生し、返済をしっかりとする人には「信用」が発生します。

資本主義の仕組み

ずいぶんと知ったかぶりで書いてしまいましたが、残念ながら今の私には安い金利(利子) でお金を借りる信用も、利子以上の利益を生み出せる知識もスキルもありません。もうすっかり中年となった私がお金についてしっかり考えたり、知識を得たりし始めたのはけっこう最近になってからです。10代20代30代と人生の大切な時期をお金についての知識がないまま、考えないままに過ごしてしまいました。お金が欲しいと漠然と思っていても、具体的なお金の使い方について真剣に見直したり調べたり考えたり実践したりしていませんでした。
矛盾していますが、ある程度の具体的な知識がないと真剣に調べたり考えたり見直したり実践してみたりってできないんですよね。
「資本主義」という社会の仕組みは《学ぶ者》《行動する者》《誠実な者》が利を得る仕組みです。なので、そうではない者は置いて行かれるのです。


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