『キャピタルゲイン』と『インカムゲイン』

投資について調べていると「キャピタルゲイン」「インカムゲイン」という言葉を目にする事になります。今回はこの『キャピタルゲイン』と『インカムゲイン』について。

実際に投資をしていたり投資の勉強をしていなくてもわかりやすいのが『キャピタルゲイン』です。
キャピタルゲインとは、物を売る事で得られる利益の事です。つまり買った値段よりも高く売る事によって得られる差益ですね。

売った値段 - 買った値段 = 差益

売れる物 (商品) は、『株』『債券』『土地』『建物』『金(Gold)』『プラチナ』などの投資の定番物の他にも、『絵画』『自動車』『腕時計』などもそういった物に価値を置く人達の間では購入時より高く売れる物もありますね。『ライブイベントのチケット』や『限定商品』等を転売して得た利益もキャピタルゲインです、事の良し悪しは別として。『本』『CD』『DVD』『ゲーム』『靴』『服』『アクセサリー』等を中古市場で購入時よりも高く売る事ができた場合にはその利益がキャピタルゲインです。
一応書いておくと、「数年前に30万円で買ったある商品を、もう必要なくなったためにメルカリで25万円で売った」みたいなのは、捨てたり人にあげたりしたら0円なのに対して25万円入ってくる分得した気分ですし、思いのほか高く売れて嬉しいですし、十分利用して満足を得たから元は取れたという事はあっても、購入価格に対して売却価格が低いので当然ながらこういうのはキャピタルゲインではありません。

キャピタルゲインはわかりやすかったと思います。次は『インカムゲイン』。
インカムゲインは、ある資産を所有している事で受け取れる利益の事です。これはちょっとわかりずらいかもしれません。
一番わかりやすい例は銀行口座にお金を入れておく事で受け取れる『利息』です。何も売らなくても貯金という資産に対してお金が支払われます。
投資で一番一般的なのは株を所有している事で受け取れる『配当金』です。自社の利益の一部を株主に配当金として還元する企業の株を所有していると配当金というものを受け取る事ができます。
また、不動産投資では、アパートやマンションを所有して部屋を人に貸し出す事で『家賃』を受け取る事ができます。アパートや賃貸マンションに住んでいる、もしくは住んだ事がある人は多いと思いますが、これは部屋を貸す側の事ですね。
何かを売らなくても資産を所有している事で入ってくるお金がインカムゲインです。

多くの人は銀行口座に振り込まれる利息を受け取っていると思いますが、現在ほとんどの銀行の利息は年率0.001%でしかないので、インカムゲインを得ているなどという感覚は持てませんよね。
そして、不動産投資をしているという人はかなり限られます。なので株についてちょっと書いてみようと思います。

株は買った値段よりも高くなった時に売ればキャピタルゲインが得られるわけですが、そんなに簡単にいったら誰も苦労しないわけです。しかも手数料とか税金とかガッツリ引かれますし。
それに、売ったらそこで終わりです。利益がたくさん出てそれで満足すれば良いですが、継続するにはまた株を買わなければなりません。売って買ってを繰り返してトータルで利益を出す (儲ける) のは至難の業です。株価が上がると思って買った株が一向に上がらなかったり下がってしまったりなど普通にあります。プロの投資家とかでも大損を出したりするわけで。
そこでインカムゲインの方に注目してみます。

株は一般的に1単元 (100株) 単位で売買されるので、例えば30円の配当金を出す株を1単元買ったとすると、1年で3000円の配当金 (20.315%の税金がかかりますが) が受け取れます。
株は購入後も毎日数秒単位で株価が変動し続けますが、配当金は安定して支払われ続けます (ほとんどの株が1年に2回に分けて) 。
もちろん株を購入した時点で決定されていた配当金の額も、企業の業績次第で増額されたり減額されたりしますし、ひどく業績が悪化したりすれば配当自体が停止されたりもしますので、必ずしも一定ではありません。しかし、株価ほどには頻繁に額が上下しません。

株価は土日祝日以外毎日9時から15時の間、数秒単位で変動し続けるので、株価を1カ月ごとに表記した上記の表は一般的にはあり得ない表なのですが、わかりやすいイメージ図として書いてみました。上の[株価]の金額は所有している株をその月に売却した場合の1株あたりの値段だと思ってください。下の[配当金]は半年ごとに受け取れる1株あたりの配当金の額です。表中は30円の配当金を還元する株なので半年ごとに1株につき15円つづとなります。
最初の600円時点で購入した場合、表中の1年半内では2回目の1月の671円で売却した場合に最も多くのキャピタルゲインを得られるわけです。売買単位最小の1単元 (100株) なら7,100円 (税金がかかりますが) 儲けた事になります。10単元買っていれば10倍ですね。
しかし、株を購入後に購入した株の株価がどうなるのか予知する事はできません。上の表で言えば最後の6月の時点で以降の株価を予知する事はできないわけです。もっと上がるかもしれないし、しばらくは上がらないかもしれないし、下がり続けるかもしれません。
はっきり言えることは、売却した時点で一旦その株で儲けを出す事はできなくなるという事です。再びその株で儲けを狙うなら再度購入し直さなければなりません。売買の度の手数料や特に税金はバカになりません。売却時よりも値段が大きく下がって、購入後にまた大きく上がれば良いのですが。
キャピタルゲインよりも比較的確実なのがインカムゲインである株主配当です。株価の上下に一喜一憂する事なく、短期中期での売買をせずに長期的視点でコツコツと配当金を稼いでいくという事も考えられるわけです。
実際のところは、配当金を出さない企業は会社の利益を事業の再投資に回していてそれが株価に反映されるわけですから、配当は無意味という考えもあるのですが、このエントリーではあくまでもキャピタルゲインとインカムゲインの説明の方を主目的に取り上げているため、その手の話は止めておきます。

途中で雑な表もどきを使いながら主に株を使ってキャピタルゲインとインカムゲインの説明をしてみました。なんとなくでも理解の足しになったでしょうか。


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