労働者と株

引き継がれる階層

私は約8年ほど前から株式投資をしています。あくまでも少額ではありますが。
資産家でも高所得者でもなんでもありません。16歳で高校を中退してから約35年間ほとんど安給料の非正規労働者として生きています。
私は、最終学歴が中学卒業の父と、同じく最終学歴が中学卒業の母の元に生まれ、そして私自身も精神的問題で学校に通う事が困難になり高校を中退しています。20代後半に通信制の高校に編入学してなんとか卒業したので一応最終学歴は高卒ですが。
父は自宅アパートの近くの小さな工場に長年勤めていましたが、いつの日だったかその会社が倒産したのでホテルの清掃員に転職し定年を迎え引退しました。母は私が保育園に通っていた頃から定年で引退するまでずっとパートタイマーの仕事をしていました。5回か6回ほど転職していたと思います。
私は高校を中退後、新聞配達のアルバイトをしていましたが、途中から新聞の折込チラシで見つけた社員6人ほどの会社でのアルバイトも始め、1年弱ほど掛け持ちを続けた後、新聞配達の方を辞めて18歳の時に社員契約をして約2年ほど働きました。2年ほどの過酷な社員生活を終わらせた後は今に至るまで、期間契約や日雇い派遣、パートアルバイト契約などの非正規契約での工場、運転手、建設現場、倉庫などの職場を転々としながら今に至っています。
私は経済的な余裕というものを味わった経験はありません。両親も貧乏家庭で生まれ育っているので同じでしょう。私は未婚で子供もいないので私の代で終わりです。良かったです。兄弟姉妹はいません。

ストレスが生む浪費

「金持ちはより金持ちに、貧乏人はより貧乏に」とよく言われますが、これは紛れもない事実でしょう。では何故そうなるのでしょうか。
それは知識の差とストレスの差だと私は思います。
知識とはもちろん経済や金融といったお金関係の知識をメインとするものです。これはわかりやすいですし、よく言われている事ですね。
もう一つ、それはストレスです。私を含め、貧乏人というか経済弱者はストレスフルな日常を送っている、また送ってきた傾向が大きいと思います。これが経済弱者を経済弱者たらしめている大本だと私は思います。経済的に余裕がなければストレスが大きいのは当然ですし、そのストレスがさらに経済的な困窮をもたらすという悪循環。
『お金を稼ぎ、生活のための消費の他にはなるべく浪費をせずに節約して、残ったお金を貯金して、貯まったお金で投資をする』というのが生活の経済面での基本ですが、経済弱者は往々にして浪費をするので、貯金ができません。なので投資という所までいかない。
その浪費は自身がそうしたくてそうしているのですが、その実、それは心に大きな負担をかけるストレスを解消、いや、紛らわせるための行為です。喉がカラカラに乾いたら水を飲まざるを得ないのと同じです。
なんとかやりくりして少しずつでもお金を貯めていくという事はストレスの大きい生活を送る人には難しいです。そして将来に希望が持てず、刹那的に生きざるを得なくなる悪循環。主観的には突破口はない。
この、生きているだけで心を圧迫するストレスは物心ついた時から、つまり家庭環境によるものなので自身のせいではありませんが、社会に出てお金を稼ぐようになるまでに付く差は絶大で、その後も浪費癖として後遺症となるのです。
収入に関わる学歴というものも純粋にその人の知力を反映するものではなく、ストレスの強度が勉強する気力に大きく影響しているはずです。
しかし、自分が経済弱者なのは自分の親が悪いと言ったところでどうしようもありません。それが事実であっても。
経済弱者が困窮から、絶望から逃れるには、経済強者になった人達がやった事を自分もやる以外にありません。
それは先ほど言ったように『お金を稼ぎ、生活のための消費の他にはなるべく浪費をせずに節約して、残ったお金を貯金して、貯まったお金で投資をする』です。
稼ぐ金額にかかわらず、これをしないとどうにもなりません。

誰でもなれる株主

投資は金持ちがやるもの、経済弱者には無縁なものという偏見を持っている人は多いと思います。私もけっこう最近までそうでしたし。
金持ちを悪者、ずるい者として認識する考えでは株式などの投資も悪い仕組みという認識になるでしょう。「労働者には安い給料しか払わずに株主には配当金など配ってけしからん」という意見をtwitterで見た事があります。
しかし、株主による資金調達が企業の成長を支えているのですから、株主を軽視して資金調達が思うようにいかなくなったら、労働者への給料の捻出も雇用の確保も厳しくなってしまい、貧する者を増やすだけです。
するべき事は金持ちを呪う事ではなく経済の仕組みを自分も利用する事です。つまり先ほどの例で言えば、労働者も株主になって配当金を受け取ればよいのです。株を買えば株主になれます。株を買うのに審査などはありません。保証人なども不要です。資格などももちろんいりません。お金を貯めて買うだけです。株価も高い物から安い物までさまざまです。大金を用意しなければ買えないというものではありません。労働者でも株は買えます。
もちろん投資はやれば誰でも必ず儲かるわけではありません。あたりまえですが。投資をしている人達はお金を減らしてしまうリスクを負ってある種の賭けをしているわけです。簡単に儲けているわけではありません。

同じ仕組みの中で

経済弱者はこの社会のお金の仕組みを儲ける方向で利用せずに、儲けようと考えている人達に利用されてしまっています。だから「金持ちはより金持ちに、貧乏人はより貧乏に」なってしまうのです。
私はかなり最近まで自分と金持ちとは何か根本的に別の存在であるかのように漠然と感じていました。しかし、私と金持ちの人達で別の法律や条令が適用されているわけではありません。同じ社会で同じルールと同じ仕組みの中で生きています。違うのは仕組みの使い方です。
浪費する事から、お金を減らさず貯めて増やすという事に切り替えていくことで心持ちや考え方も徐々に変わり、強いストレスも軽減されていくのではないでしょうか。そうやって好循環を作っていけると思います。
経済弱者にとって必要なのはお金や時間を浪費せず、投資をする事です。


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