『消費』と『浪費』と『経費』と『投資』

出費の種類

「出費」には、お金を使う先、使い方によって意味や価値の違う種類があります。『消費』『浪費』『経費』『投資』の四つです。
経済的に困窮する事を防ぐため、陥ってしまった経済的困窮から脱するため、もしくは経済的に豊かになるためにはお金を使う時にその出費が『消費』なのか『経費』なのか『浪費』なのか『投資』なのかを理解する事が必要です。
ただし、『消費』『経費』『浪費』『投資』を厳密に定義する事は難しく、人によって微妙に考えが違ったりします。
なのでこのエントリーではあくまでも私が考える私流の考えを書いてみたいと思います。『経費』も、必ずしも税法などの話ではなく、こう考えるとわかりやすいのではないかと私が考える区分けです。

● 消費

『消費』は生活していくために必ず必要な出費です。いわゆる生活費と言われているものですね。
家賃、電気代、ガス代、水道代、食費、衣料や日用品代、通信費、医療費などが該当します。税金や年金、健康保険などはちょっと違う感じもしますが、支払わなければならないものなので消費と考えて良いと思います。

● 浪費

『浪費』は生活や仕事とは直接関係ない、生活のために必ずしも払う事を必要とはしない出費です。主に「趣味」や「遊び」や「ストレス解消」や「見栄」などでする出費ですね。
ギャンブル、嗜好品、装飾品、旅行、遊興、交遊、趣味などでの出費です。

● 経費

『経費』はお金を稼ぐために必要な出費です。
会社への通勤にかかる交通費、お金を稼ぐために必要な道具の購入費などです。
会社員や公務員の場合は、雇用契約を結んでいる企業や勤め先が負担してくれる事が多いかと思います。自分でお金を稼ぐための必要な物への出費は『投資』とも被ります。

● 投資

『投資』は掛けたお金以上のものがその後に返ってくる可能性のある出費です。掛けた以上に戻ってくる可能性のあるものとは、直接お金だったり、収入につながる知識や能力などです。
株、不動産、書籍、勉強(教育)、留学などでの出費です。
前半の、財を増やそうとするものは「資産運用」とも言われますし、後半の、自身の経験や知識や技能を上げて収入につなげようとするものは「自己投資」とも言われます。この二つはまったく違う類のものですが、財や収入といったお金を増やす可能性につながるものなのでどちらも『投資』です。

出費の価値

私はけっこう最近まで消費と浪費の区別が曖昧でした。出費をなんとか減らさざるを得なくなってから消費と浪費をしっかりと区別して認識できるようになったのですが、もっと若い内からこの二つの定義をしっかりと認識できていれば過度な消費や浪費をせずに少なくとももう少しお金を貯める事ができていたと思います。知識、認識というのは人の行動や生活や人生に及ぼす影響が大きいのだとつくづく感じますね。
経済的な困窮に陥る事を回避する、もしくは脱するためには、先ずは出費を抑えるのが基本です。どう抑えるべきかというと、『消費』を節約し、『浪費』を出来る限りしない事です。
そうやって貯めたお金を『投資』に、もしくは『経費』に使う事でお金の好循環が作れます。
逆に、稼いだお金を過度な『消費』や『浪費』に使っていては『投資』や『経費』にお金を使う事ができず、お金の悪循環に陥ってしまいます。
せっかく節約してお金を貯めてもそれを『投資』や『経費』ではなく『浪費』に使っていたら経済的困窮に陥ってしまいますし、陥った困窮から脱する事もできませんし、経済的に豊かにもなれません。
それから、「貯金」というのはあくまでもお金の保留であって有効なお金のあり方とは言えません。もちろん急な出費が必要になる事はあり得ますし、貯金がまったくないと困る事はあるので多少はあった方が良いですが、基本的には投資に使うための手段 (準備) と考えるべきであって、目的にしてしまっては意味も価値も薄いです。勉強や経験のための出費に使って稼ぐ力を得たり、有価証券や実物資産の購入に使って資産運用をする事で価値になります。
一般的に節約というのはよく使われる言葉ですが、有効な節約とは、お金を使わないのではなく過度な消費や浪費にお金を使わないという事において有益なのであって、その代わり投資や経費にしっかりとお金を使う事が大切です。つまりお金を使う先が重要という事です。投資や経費を節約してしまっては意味がありません。

 〇 お金の好循環
収入 ⇨ 浪費にお金を使わない ⇨ 投資にお金を使う収入や財が増える ⇨ 浪費にお金を使わない ⇨ 投資にお金を使う収入や財が増える ⇨ 浪費にお金を使わない ⇨ 投資にお金を使う収入や財が増える ⇨ …

 〇 お金の悪循環
収入 ⇨ 浪費にお金を使う ⇨ 投資に使うお金がない ⇨ 収入も財も増えない ⇨ 浪費にお金を使う ⇨ 投資に使うお金がない ⇨ 収入も財も増えない ⇨ 浪費にお金を使う ⇨ 投資に使うお金がない ⇨ 収入も財も増えない ⇨ …

お金の好循環は同時に精神的な好循環も生みますし、お金の悪循環は精神的な悪循環も生みます。
もちろん現実は上の公式のような単純なものではなく、投資は不確実なものです。投資で必ず財や収入が増えるのなら満員電車も消費者金融もないでしょうし、倒産や破産もないでしょう。うつ病などももっとずっと少ないのではないでしょうか。
投資はあくまでも可能性です。運や本人の能力、センス、資質、やる気、根気というものが大きく作用しますから、財が増えない事や減らしてしまう事もあり得ます。掛けたお金や時間が必ずしも報われる保証はありません。しかし投資にお金を掛けなければ財や収入が増えることはありえません。可能性すらないのです。
トータルでの確率を考えればギャンブルや宝くじでお金を増やす事は実際には不可能であり、お金を失うだけの浪費ですが、投資なら増やせる可能性は大いにあります。
この社会で生きて行く上ではお金を稼いで使っていく必要に迫られますが、少なくともどのように使うかによって人生はまったく違うものになり得ます。そのためには『消費』『浪費』『経費』『投資』といった出費の種類をしっかりと認識し、意識する事が必要です。


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